これからの働き方はどうなるのか

最近はリモートワークの会社もとても多く、残業することが偉いことなどの考え方はますます減少していると感じます。


私の会社でもリモートワークを導入して2ヶ月弱経過していますが、正直作業効率は変わらないと感じています。社員は10数名なので週3回のzoomミーティングで進捗確認を行っており、それで普段と同等の管理はできています。

現状、私が1人の管理者として感じているリモートワークで良い点と悪い点です。

良い点

・上司が残っているから帰りにくいや変に人に気を使いながら仕事をする必要がないので、社員の負担が減る


これは間違いないと思います。
残業することが偉いなどの考え方がなくなり、いかに効率的に仕事をするかという考え方に変わっていっている印象です。職場にいると様々な人がいます。どのような環境でも効率よく仕事をこなせる人やスケジュール管理が下手で2つの仕事が重なると機嫌が悪くなり周りの雰囲気を悪くする人もいます。そのような空気を読みながら仕事をするという余計な仕事から解放されます。

・無駄話がないため仕事に集中できる


実際に対面すると会議の後に最近あったエピソードなどの雑談に巻き込まれることがあります。話したい人はいいと思いますが、仕事がある人からすれば抜けにくいので無駄な時間が生まれていました。zoomを使用すると無料版ですので40分で強制的に切断されます。そのため、人数が多くても時間を意識した効率的な報告・相談となり、長ければ強制切断と会議がだらだらとすることがなく、スケジュール的にも組みやすくなりました。

懸念点

・目に見える場所にいないため、悩みやモチベーションの低下などの精神状態がわからない


これまで会社での働き方で私が意識していたことは、社員は管理者に本音を出さないためいかに本音を話してもらえるようにコミュニケーションをとるかということでした。
しかし在宅になった今、チャットをしすぎるのもよくない、無駄にテレビ会議をするのもよくないと感じていて、打つ手立てが浮かんでいません。社員同士で悩みや愚痴を言いあえて発散できる環境があればいいと思いますが、そのような場所も減ると考えられます。人の感情を察して雰囲気を良くすることに長けている社員が必須だと感じました。

・10数名だからまだ全員の把握ができるが、規模が大きくなると1人1人が何をしているのかわからなくなるのではないか


すべての会社に該当するわけではないと思いますが、やはり目を離すと仕事をしなくなる人はいます。自分だけでは見切れないので、それを見据えたリーダーや中間管理職の育成又は、タスク・行程管理システム等でシステム化することが急務と感じています。

・新人や自分から能動的に仕事のできない人に対しては管理がとても大変


これが実はかなりの負担です。新人に関しては教育面で対面ではないと伝わらない部分や日々の作業等の説明もあるので、共通のマニュアルをつくっていなかったことに後悔しています。
チャットツールを使っていますが、チャットで会話をしている時間でもかなりの時間を使用します。私自身は資金繰りの面も行っており、会社の存続に直結する作業があるため「そのメールにはこう返した方がお客さんはこう感じるんじゃない?」とまで見ていられません。これも小規模の会社で中間管理職がいない会社限定の悩みかもしれませんが、長期的に管理者層の育成が必要です。
マニュアルの作成もこつこつとしておくことをお勧めします。

 

・家の環境より会社の方が集中できる人と家の方が効率が上がる人に分かれるのではないか

家で小さい子どもがいたりペットがいる場合は、逆に会社で仕事をしたい人もいます。残業が偉いと思っている人は根本的な意識を変えられないと、会社に出社する人は偉いという考え方になることが危惧されます。これは実際に少し起こりつつあります。まずは管理者が時代の変化に適応し、それを個人個人に理解してもらうことが大切です。

 

私の知り合いでは100名規模は超えていますがオフィスを縮小し今後もずっと在宅勤務に切り替える会社も出てきました。申し訳ないですが、その会社の管理体制を見させて頂き弊社も方向性を考えたいと考えております。
リモートワークの懸念点が解決されれば、オフィスの必要性が少なくなりシェアオフィスでの活用だとも視野に入ります。

景気が通常に戻れば家賃分は社員の給与に反映することもでき、効率的な経営をすることができます。私もそれを目標に今後の景気や社会の流れを注視しつつ、対策していこうと思います。